千組千曲選 No.0035 スメタナ / 連作交響詩『我が祖国』

Smetana, Bedřich / Má Vlast

楽曲属性

SSランク 19世紀 Classical チェコ 管弦楽曲

既に取り上げたドヴォルザークが若い頃に師事したチェコ国民楽派の父スメタナ。世界的に有名な作品はそれほど多くありませんが、民謡を彷彿とさせる親しみやすい旋律とチェコの民族音楽的リズムを導入した先駆的存在でした。

“連作交響詩『我が祖国』”は1874年から1879年にかけて作曲。特に有名な第2曲“Vltava”(モルダウとして知られる)に代表される劇的な展開と旋律がふんだんに盛り込まれた名作で、チェコの歴史・伝説・自然をテーマにした交響詩の連作をまとめたものです。私の好みとしては美しいハープから徐々に盛り上げる第1曲“Vyšehrad”が単体でも最もよく聴きます。

名曲なので録音の数も多く、日本にもわが祖国だけを何百も聴き比べてレビューしている凄いお方がいらっしゃいますが、私はベタに映像付きでは歴史的価値も高いクーベリック&チェコフィル(1990年)のDVD、音源としてはビエロフラーヴェクの死後に発表された2014年のチェコフィルとの録音(表紙のサムネ画像)をおすすめします。このハイレゾ音源は、録音演奏共に私にとって決定版です。

こんな要素が好きな方におすすめ

劇的 大仰 歴史 交響楽 民族色 

こちらの映像はクーベリックの1984年バイエルン放送響とのもの
スメタナはこんな曲もおすすめ

“売られた花嫁” 序曲は演奏会でも取り上げられることが多い、有名なオペラ作品
“弦楽四重奏曲第1番 ホ短調” こちらは我が祖国と並んで日本でも著名な“わが生涯より”

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