千組千曲選 No.0166 シューマン / ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44

Schumann, Robert Alexander / Piano Quintet in E-flat major, Op.44

楽曲属性

Sランク 19世紀 Classical ドイツ

シューマンはドイツの作曲家。ベートーヴェンやシューベルトを受け継ぐロマン派の代表的な作曲家で、特にピアノ曲や歌曲の分野で著名な作品を残しました。本流ながらも彼の作品にはエキセントリックな部分があり、時折表れるその危うさは個人的にとても魅力を感じます。

“ピアノ五重奏曲 変ホ長調 作品44”は1842年に作曲され、翌年に初演されました。躍動するような明るさとテンポを基盤とした楽章を主体とし、シューマンらしい優美な旋律が随所に現れる名曲です。刹那的に不穏な旋律や葬送行進曲のような第二楽章も、アクセントとして不気味な魅力を放っています。

妻クララとのロマンスや、ショパンやブラームスを見出したこと等自身の音楽以外で語られることの多いシューマンですが、“ロマンティック”の源流としてクラシック愛好家以外の方にももっと聴かれてよいと思います。

最後の拍手でライブ録音と知った、個人的に大好きな録音
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“ピアノ四重奏曲 変ホ長調 作品47” 全体的にはやや冗長感があるが、第三楽章の優美な旋律に悶絶。
“ピアノ協奏曲 イ短調 作品54” これぞロマンの極致。同形式を代表する名曲。
“交響曲第3番 変ホ長調 作品97” 第一楽章が素晴らしい。第二楽章以降も旋律はなかなか。

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