チャイコフスキー / ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35
楽曲属性
SSランク 19世紀 Classical ロシア 協奏曲
千組千曲選におけるクラシック一人目はチャイコフスキー。メロディ至上主義者なもので必然的にそうなります。多分“みんなが知っている”旋律を最も多く作曲した方かと。バレエ音楽『くるみ割り人形』 作品71だけでどれだけテレビで使われたフレーズがあることか・・・と、選曲から話がそれてしまいました。
“ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35”は1878年に作曲。当時の音楽評論家エドゥアルト・ハンスリックが記した批評には「悪臭を放つ音楽」という表現がありました。
悪臭?=臭い??=クサメロ???=チャイコフスキーはメタル
という懐かしい2ch的メタル論法を繰り出してしまいましたが、正直その通り、このヴァイオリン協奏曲はとっても大げさで民族色豊かな旋律に溢れた作品です。第一楽章と第三楽章の劇的な盛り上がり方は、クラシックを敷居の高い音楽と感じて敬遠されている方にこそ是非聴いて頂きたい、チャイコフスキーならではのキャッチーさに溢れています。
こんな要素が好きな方におすすめ
劇的 大仰 ヴァイオリン ドラマティック 民族音楽的
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“スラヴ行進曲 変ロ短調作品31” メタハー・・・作曲と言うよりは編曲ですが、盛り上げ方がまさにチャイコ
“ピアノ三重奏曲 イ短調作品50” 哀感溢れる冒頭の主題に、盛り上げまくってから落として戻すというセンスが最高
“交響曲第6番ロ短調 作品74” 悲愴と言えば、ベートーヴェンかこの曲。絶望感の中の美しさに悶絶
クラシックは名演奏・名録音と個人的に思えるものを取り上げた方がいいのかな・・・これもおいおい考えていきます。
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