1年振りの更新となります。昨年末の更新通り、今年は公私ともに大変忙しく、ずっとサイトを放置する事態となりました(いつも通り)。
プライベートはあまり匂わせないサイトですので仕事のことはさて置き、音楽については多忙に加えてあるものを新調したために、例年以上に新しい音楽と距離を置くことになりました。それは・・・

オーディオシステムを新調!やったぜ!!!
子供が幼くて近年はシステムを組むことを諦めていたのですが、実は今年もう一つ音楽に関する大きな買い物をしており、奥様と子供の練習用にピアノ(当然アップライト)を購入したことで、やっぱり音楽は全身で感じるのが一番気持ち良い!と感覚を思い出してしまい、後は勢いで一気に揃えてしまいました。システムは以下の通り。
- スピーカー:Franco Serblin 「Accordo」
- アンプ:Luxman「L-509Z」
- プレイヤー:Luxman「D-07X」
- ※ネットワークプレイヤーとレコードプレイヤーは暫定的なあり物を使っていてオーオタに怒られそうなので書きません(笑)
詳しい視聴記を本当はこのサイトに書き連ねたかったのですがそのような余裕は無く。ただ一言で表しますと、これは芳醇濃厚な響きを楽しむためのシステムです。そのため再生されるのはクラシック(特に室内楽)とジャズ、1960~1970年代のポップスやプログレが中心に。
・・・おい、メタラー魂はどうした?いやね、正直メタルを爆音で聴くことはライブに行けばできるから良いのではないかと。私のような好みの幅が広すぎる人間は何かを犠牲にしないとオーディオオタを兼任できないのですよ。もちろんこれでメタルを再生しないわけでは無いですけど、やはり気持ち良いのはアコースティックな響きです。そのため打ち込み音が多い現代的なポップスの開拓についても、少し興味が減退した一年となりました。
というわけで言い訳完了。昔ながらの馴染みと流行りものしか手を出していないおっさんによる、2025年のベストソング選はじまりはじまり。
2025年ベストソング十一選(大体聴いた時期順)
Majestica / A Story In The Night
最初から大嘘つきじゃねえか!※今年は時系列順なので上記の話が関係する前です
現代メロスピ界最高峰のソングライター、トミー・ヨハンソン率いるMajesticaの3作目Power Trainから先行リリースされた一曲。やはりこのバンドは外れが無いです。失いかけていた魂を震わせてくれる至福の、これぞメロディック・スピード・メタル!
Owlbear / As Arrows Hail
ボストンのメタル馬鹿一代Owlbearの2nd、Feather and Clawより、毎年必ず出会いたいと願うドグサレマイナーパワーメタルの強力な一曲!歓喜のヘドバンで受け止めるしかありません。
Arch Enemy / A Million Suns
もうすぐ30年の歴史を重ねることになるArch Enemyの12th、Blood Dynastyより。アルバム全体では新機軸やノーマルボイスのみという挑戦も加えつつ、やはり王道激烈メロデスのこの曲が私にはヒットしました。再び大きなメンバーチェンジもあり、この後どうなるのか・・・(もしや30周年記念でヨハンが戻るとか!?)
Deafheven / Winona
Deafheavenの6th、Lonely People with Powerより。正直かのエポックな一大傑作2nd、Sunbather以降の彼らを真摯に追いかけているわけではないライトファンな私にしても、この暴虐性とメロディ乱舞の狂騒には参りましたと言わざるを得ません。世界的に同種のメタルが毎年ベストメタルの上位に出てくる時代ですが、格の違いを見せつけたのではないでしょうか。
Messa / At Races
イタリアのドゥームメタルバンドMessaの4thThe Spinより。ニューウェーブっぽい浮遊感を持ちながらPVのようにモノクロームでしっかりと重い世界を描き出すサウンドが非常に個性的で面白い存在です。意外なほどドラマティックな展開もあり、アトモス系のサウンドが苦手な方にもおすすめできます。
Sleep Token / Emergence
謎の覆面集団Sleep Tokenの4thEven in Arcadiaより。異例の大ヒットに数々の考察系レビューが内外に溢れた衝撃の一曲。その中身はしかしそれほどこの雑食系メタル界隈では珍しいものではなく、単純にクオリティの高さと普段聴かない層が結びいた結果のバイラルと考えております。あ、日本ではいつものメタル非メタル論争もありそうですね。勝手にしてくれと思います(毒)
Helloween / This is Tokyo
トータルでは17th、ユナイテッドしてからは2作目となるHelloweenのGiants & Monstersより。アンディ節満載の旋律に乗せて綴られる日本への想いが込められた佳曲で、そのキャッチーさはライブでシンガロング必至。ただアルバム全体としては個人的には前作の方が好きでした。
来日にも期待。遂に息子の興味を引き付けることにも成功したので(メタルバカ親)夢の家族で参戦を狙っていたのですが、うちの子が大好きな”Out for the Glory”をライブでやってくれないようで断念・・・(イーグルと被りすぎているからか本人達全然やってくれなくて残念)
HUNTR/X (from KPop Demon Hunters) / Golden
Netflixで記録的ヒットとなった映画KPop Demon Huntersのサウンドトラックより。令和版“Let it Go”とでも言うべき歌詞と、憂いと力強さを秘めた旋律が胸を熱くさせる名曲です。KPopだからと変な色眼鏡に囚われない人であれば映画自体も面白くおすすめ(ラストはちょっと急すぎて???でしたが・・・)“Soda Pop”ももちろん大好き(笑)
それにしても邦題は何故“ガールズ”なんていらないものを入れるのかねえ・・・そういったジェンダーに囚われるなというメッセージこそが肝となる話なのに。
Between the Buried and Me / Things We Tell Ourselves in the Dark
Inside Outレーベルへの移籍第一弾となるBetween the Buried and Meの11thThe Blue Nowhereより。メンバー間のゴタゴタ影響かレーベルの影響か作風が違う!?と最初一瞬感じますが、聴き進めるとやはりいつものBTBAMで安心。ハードコアマニアな諸兄には物足りないかもですが、私はこの十年ほどの彼らの方が大好きなのでこれも愛聴盤です。
米津玄師 / IRIS OUT
映画チェンソーマン レゼ篇の主題歌。原作読者なので映画は未視聴ながら世界観にすんなりと入りこめる、中毒性の高いアッパーチューンです。クセの強さもキャッチーなサビも、個性を失うことなく輝きを放ち続けて十数年。やはり米津さんは凄い。
Mägo de Oz / El Vals de las Almas Rotas
最後はなんと昨年に引き続きリリースされたMägo de Ozの15thMalicia: la noche de las brujasより。短いスパンで発表されたとは思えない壮大なコンセプト作で楽曲のクオリティも非常に高く、ここ数年はGaia期並の第二の黄金期を迎えたのではないかと極東の一ファンは勝手に歓喜しております。やはりライブを観るにはスペインに行くしかないか・・・
というわけで十一選でした。書いていると結構あれもこれも欠かせないなという感じになってしまいましたので中途半端な数となりました。全体量としては聴く数が減りましたが、毎年素晴らしい音楽と出会えて有難い限りです。
少しだけM-1の話
さて、昨年一昨年と感想をまとめておりましたM-1について。各ネタについてまとめていくほどの余裕はないため少しだけの言及に留めます。
優勝はたくろう!全く文句なしです。最終決戦のウケ方は歴代最高レベルだったのではないでしょうか。ドンデコルテもしっかり爪痕を残し、これからの活躍が楽しみです。劇場だともっと際どいネタやりそうで期待(笑)。エバースは仕方ないですが1本目のクオリティが保てていたら・・・でもあのたくろうの確変っぷりには及ばなかったかなと。
その他決勝組ではヤーレンズが進化を見せて大変良かったのに、今回は完全に順番に泣かされましたね。正直真空ジェシカより下は無いぞ・・・。私は昨年書いたように真空ジェシカは大好きですが、今回のネタは今一つ運びが悪くあまり笑えませんでした。他の出場者もちょっとあの場で実力通りにできたかは判断できません。最終決戦は納得の選出でよかったと思います。
敗者復活戦はここ数年に比べるとちょっと個人的には期待外れ感がありました。準々決勝で落ちた実力者たちを本当に上回っていたのか?と感じるレベルの方も多く、また昨年より純粋にネタが面白くなかった方々も・・・とただのお笑い好きの素人が偉そうに、ですね(苦笑)
ただ一つだけモノ申したいのは、あまりにもツッコミが声を無駄に張り上げる系が多く、観ていてうんざりとしました。別に大声でのツッコミそのものを否定するわけではないですが、せめて抑揚をつけるなどしてくれないと、ただ空気を誤魔化しているだけのように感じます。最近再びトレンドのようになっているので、ちょっとたけしに文句つけてほしいですね(ミキは大声抑えると上手いのでベテランの貫禄が出てきており、敗者復活は惜しいところでした。まあ劇場で見たネタなのでまたか、と思ってしまいましたが/笑)
なんにせよ今年も大変楽しませていただきました。審査員についても増えすぎて心配でしたが哲夫さんや駒場さんの評価コメントは明確でよかったです。個人的な好みはそれぞれあるので、自分とは異なる受け方でもそう観るのかと素直に楽しんでいきたいですね。審査員批判はいかんよ!(まあ粗品さんのアレはあの大会だからだと思うけど・・・)
まとめ
今年もなんとかこの記事だけは書くことができました。来年は引き続き仕事においては激動の時代を迎えているため安穏とできませんが、音楽はしっかり楽しみ続けていきたいと思います。
放置しっぱなしの酷いサイトながら、記事をご覧いただけている皆さまに感謝を。それではよいお年を!





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