千組千曲選 No.0069 Dark Tranquillity / Edenspring

Dark Tranquillity / Edenspring

楽曲属性

Sランク 1990’s Metal (Melodic Death) スウェーデン

Dark Tranquillityはスウェーデンのメロディックデスメタルバンド。ジャンルの黎明期から活動し、かつ現在でも第一線で活躍する数少ないバンドです。音楽性は時に実験的な試みを行いつつも、安定して高品質なサウンドを作り続けています。

“Edenspring”は1995年のアルバムThe Gallery収録曲。寒々とした情景を描き出すイントロのベースラインから徐々に激化していくサウンドと、急なリズムチェンジを含むやや強引な展開が、何だかヘンテコだけどとことんメロディアスで気持ち良いという奇跡のカタルシスを生み出してくれます。

2000年代以降は激情さをテクニカルな整合性でうまくまとめた名作を発表していく彼らですが、私はこの時期の彼らに存在していたアイデアの奔流をそのまま封じ込めたような雰囲気が忘れがたく、その最良の形で残されたこの曲をまずはおすすめしたいと思います。

ジャケットの雰囲気も時代の空気を感じて好きです
Dark Tranquillityはこんな曲もおすすめ

“Crimson Winds” 北欧メロデスサウンドの原型。演奏も歌も荒いけど、輝きがあります。
“Auctioned” ゴシックメタル的な悲哀を強めた時期の代表曲。クリーンボーカルも渋い。
“Empty Me” 整合性を高めた激情メロデスの名曲。

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